吉田悠吾の老人ホーム放浪記

有料老人ホーム入居促進アドバイザー ~見学対応編~

前回、有料老人ホーム入居促進アドバイザーとして電話対応について書きましたところ嬉しい反響ありました。

今回は見学対応編として実際の見学者を受け入れる前の準備について書きたいと思います。

有料老人ホーム入居促進アドバイザー~電話対応編~

具体的ヒアリング方法は契約いただいているパートナー様限定の情報ということでご容赦ください。

①情報共有

まず見学者受け入れにあたって一番最初にしないといけないことは、施設で働く全スタッフが見学者が来館されるという情報を共有しておくことです。スタッフは施設内で誰と会っても挨拶することは当然なのですが事前に情報が入っていることで心の準備ができます。見学者が来館時インターホンが押され最初に出た事務スタッフが「〇〇様お待ちしておりました」とお声がけするだけで不安な気持ちでいる見学者に安心感を与えます。見学者の人数分、事前にスリッパを出しておくと歓迎してもらっているんだという感覚が自然に湧くものです。

多職種が不規則勤務でケアする介護施設では情報共有が大切な業務であり見学者の情報が共有できていないことは、介護の情報共有も上手くいっていない施設なのかという疑念に繋がります。まずは全スタッフに見学者があるという情報を共有してください。

②見学ルートの想定

見学予約の際、電話を受けたスタッフが見学者・入居希望者のある程度の情報をヒアリングしなければなりません。ヒアリング内容に沿って、見学者にとってどこが見学のポイントになるのか想定しておきます。入浴についてポイントがある方は浴室を入念に案内する必要があるでしょう。入居希望者のお身体状態では特殊浴槽の案内が必要かもしれません。もし、入浴中で浴室が見れないのであれば事前に動画や写真を撮影しておいてご覧になっていただく必要があります。食事について大事にされている方でしたら、食堂・レストランや厨房を入念にご覧になっていただと共に、メニュー表や、イベント食の写真の準備も必要です。

入居対象者のお身体の状態や趣味嗜好により個別の見学ルートの想定をしてください。

③居室の準備について

居室が複数空いている施設についてはモデルルームを作りましょう。可能であれば1室ではなく男性を想定したモデルルーム、女性を想定したモデルルームの2室を作ってください。84歳、元国語教師で本好きの女性など具体的ストーリーに沿ってモデルルームを作ると、見学者にとって入居後の生活がイメージしやすくなります。

空いている居室が多い場合はお客の身体状況に合わせてどの居室に案内するのか事前に想定して、〇〇様でしたらスタッフルームに近い〇〇号室、〇〇様でしたらエレベーターに近い〇〇号室、〇〇様でしたら静かな廊下の端の〇〇号室というようにその理由を明確にしておきます。

当然、見学当日はご案内予定時間の前に居室は空気の入れ替えをします。空いている期間が長い場合、排水溝から異臭がしているケースもありますので臭いには気を付けましょう。そして、寒い日は暖房、暑い日は冷房をかけておきます。

見学者の方に気持ちよく見学してもらう為の心遣いが大切です。

その他、相談員の身だしなみや、見学者受け入れにあたり現入居者にどのように協力してもらうのかなどありますが、それは契約者限定ということで。本日は以上になります。

有料老人ホーム入居促進アドバイザーサービスについてご興味ある運営会社様はお気軽にお問合せください。

老人ホームの窓口 吉田