吉田悠吾の老人ホーム放浪記

高額介護サービス費の見直し

令和3年度の介護保険改正から「高額介護サービス費」の見直しについてピックアップしてお伝えします。
 
高額介護サービス費とは、利用者が施設や在宅において受けたサービスに対し支払った利用者負担の合計(介護保険自己負担分)が、一定の利用者負担上限額を超えたときに、その超えた金額が還付される制度です。世帯の収入の状況によって上限額が変わっており、同一世帯に複数利用者がいる場合、合算できます。
 
今回の改正では課税世帯(世帯内の第一号被保険者の課税所得が 145 万円以上であり、かつ、第一号被保険者が一人のみの場合は年収約 383 万円以上(世帯内に他の第一号被保険者がいる場合は合計 520 万円以上)であることをいいます。)の場合、現行制度では月額上限額4万4,000円でしたが改正後、更に細分化され、年収 770 万円以上の方と年収約1,160万円以上の方について、それぞれ月額上限額を 9万3,000 円、14万0,100 円とする見直しが行われました。
 
上限額の引き上げは平成29年に続いての改定となります。自己負担額に引き上げ(最大3割)に続き、高所得世帯には厳しい改正となります。令和3年8月から適用となりますので該当の方はご注意ください。
 
老人ホームの窓口 吉田